第6回日本頭蓋健診治療研究会・学術集会
2022年7月3日 10:30-13:00(オンライン)
「頭蓋の観察と変形の発見~出生後のきめ細やかなフォローアップ」
大会長 長崎大学生命医科学域リプロダクティブヘルス分野教授 江藤 宏美
新型コロナウイルス感染から2度目の春~夏を迎えようとしています。コロナウィルスとの共生を図りつつ、前に進んでいる日々を送られていることと存じます。
今回のテーマは、頭蓋の変形の発見から治療、その後のフォローアップについてどのように対応していくかを知る機会になればと思っています。助産師教育について、2022年から指定規則の改正に伴って地域における子育て世代の包括的な支援が加味されます。具体的には、産後4か月頃までの母子のアセスメントや支援が強化されるようになります。まさに、子どもの頭蓋の観察を行い、変形の発見やフォローアップに重要な時期だと考えています。
「頭の変形は、いつ頃から起こるのか?」「自然治癒とそうでない場合の基準は何か?」「予防はどんなことか?」「治療はどんなものがあるのか?」「変形によって、どんなデメリットをもたらすか?」など、これまでの知識をアップデートしていただければと思います。
このほど【小児の頭蓋健診・治療ハンドブック: 赤ちゃんの頭のかたちの診かた(メディカ出版)】が上梓されます。子どもの成長・発達に関連する頭の形に注視し、子育て中の母親や家族の気持ちに寄り添いながら、丁寧な関わりについて、あらためて考える機会になればと思っています。
コロナにより、オンラインという新たにつながるツールが活用できるようになりました。多くのみなさまの参加を心よりお待ちしております。
プログラム詳細
- 「産科医療施設から4ヶ月検診までのあたまの診療と変形をきたさない、進行させない予防法と紹介のタイミング」
草川功先生 聖路加国際病院小児科医長 - 「紹介を受けた際の診察の実際とヘルメット矯正療法導入までの手順」
細野茂春先生 自治医科大学附属さいたま医療センター周産期科新生児部門教授 - 「頭蓋変形のある児のフォローアップ~ヘルメット治療と生活」
岡本登美子先生 公益社団法人神奈川県助産師会会長・ウパウパハウス岡本助産院院長 - 「ヘルメット治療の実際、および海外での治療の様子(ヘルメット治療の可能性も含めて)」
藍原康雄先生 東京女子医科大学小児脳神経外科准教授